ZENITH(ゼニス)
天頂に輝く一番星

ゼニスは1865年に創業したスイスの歴史ある時計メーカーの一つです。

150年以上経った今も残るゼニスを興したのは、なんと22歳の青年だったというのだから驚きです。
当時それぞれの職人の家で作られてた閉鎖的な製造方法だったものを、彼は一箇所に職人を集めて一貫して製造することで、品質・デザイン・製造時間の短縮など、あらゆる面で向上させることに成功しました。そして歴史に残る1969年、安定供給される自動巻クロノグラフの中で今日でも頂点に君臨するムーブメント「エル・プリメロ」を開発するのです。
しかし、その直後の1970年代初頭、スイス時計産業はクオーツ(電池時計)の出現により、これまでにない危機に直面してしまいます。
多くのスイスブランドが工房の閉鎖や縮小をしていく中、ゼニスはアメリカの会社に買収され1971年から1978年までアメリカ企業ゼニス・ラジオの傘下に入ります。そして1975年時計の製造をクオーツに限るように命じられるのです。
当時工房の責任者だったシャルル・ベルモはクロノグラフムーブメントの製造を専門としていて、かつ彼はエル・プリメロ開発に原案から携わり、この工房で長年働いてきた人物です。シャルル・ベルモはエル・プリメロの製造に関する重要な道具や資料を隠すことに決め、優れた機械機構がきっと電池の時計に打ち勝つ時が来るだろうと信じて、来る日を待ちます。

その後機械式時計の再評価とともにスイス資本にゼニスが戻り、シャルル・ベルモが屋根裏に隠し、保管していた資料を渡したところ、ついにその価値が認められます。そして、そのことで1984年に伝説的なクロノグラフ「エル・プリメロ」の復活を可能とし、現在に至るのです。

長い歴史を持つゼニスだからこそ、そのデザインや機械から伝統と歴史を感じることができるのです。